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それを見た栞はあれ?って顔をする。
「私よりかわいいってのはともかくとして…これがマリアさん?なんだか私の知ってる人に似てるんだけど」
は?
「…紗羅?」
「あ、なんだ。やっぱりサラさんなんだ。メイクで顔変わるなぁ。え、ってことはサラさんがマリアさんなの?
私の憧れの人なんだけど。すごい。偶然~」
なんだそれ。
「栞ちゃんはなんでマリア…彼女のこと知ってるの?」
栞ちゃんが、あ、まずいって顔をする。
聞かなかったことにしてくれと口をつぐもうとする栞ちゃんを誰にも言わないからと何とか説得して聞き出せば、カザマコーポレーションと仕事のつながりがあるらしい。密談とまでは言わないけどまぁ色々とあるから来客のことについては口外するなと常日頃言い含められてるらしい。
「恭一おじさまが2回ほど家に連れてきたことあるんだよね。女性は珍しい上にこんな綺麗な人だったからよく覚えてるんだ。おじい様も一緒にお話しされてたから、最初おじさまが恋人…っていうか結婚相手連れて来たのかと思ったんだけど、2回目は男連れだったし、おじさまとは残念ながらそんな感じじゃなくって。
でもこんなお嫁さんもらえばいいのにってずっと思ってたんだ。
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