嘉永四年 春

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そしてまたこの季節がきた。 あの並木道の桜も見事に咲き始めた。 わたし達も少し大きくなったかな? だんだん、この時代にも馴染めてきたと思う。 あれから良く遊びに来る八郎のお陰で字も読めるようになってきた。 そしてわたし達は大事な事を忘れていた。 その日は暖かい春の日でした。わたし達はいつものように道場で朝稽古をしていました。 『皆、集まってくれ!!』 周助さんではなく、勇さんが門下生達を稽古の途中で集めたのだ。 何事かと集まるとそこには、わたし達と変わらない男の子が勇さんの隣に立っていた。 『今日から内弟子となった【宗次郎】だ。皆、しっかり面倒を見てやってくれ。では解散!!!!』 キターー!!来たよ!来た!!後に新選組一番の剣の使い手になる!! 【沖田総司】 『はくっ!!』 『うん!!来たね!』 『きたきた!』 『『来たァーーー!!!!!!!!』』 手を握りあって興奮してますよ!!だってそりゃあしますよね!! 沖田総司ですよ!! 忘れてたとはいえ、彼の兄弟子になれるなんて!! あーもー、これは何のご褒美ですか!!!! 夢落ちだったら悲しいぃ~。 ぎゅうと思わず頬をつねる。 『『イタイッ!!』』 うん。白蓮も同じことしてましたよ-w 気持ちわかる!!
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