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いかにその可愛らしい姿のままで夏樹と愛し合うことができるか、久志は野添と何度も打ち合わせを重ね、着ぐるみの色んな場所に隠しポケットを作らせたのだ。
久志がポケットに手を突っ込んで夏樹の体に触れた際、肌触りはもちろんだが久志の手の感触もちゃんと夏樹に伝わらなければならない。そのため、ポケットの内側の生地にもかなりこだわった。
結果、着ぐるみは久志にとって、これ以上ないくらいの会心の出来となった。
「さあ、夏樹。こっちの腕も上げて」
久志の手によって、夏樹の両脇に保冷剤が挟まれた。
「気持ちいいか?」
傍らに座り、そっと夏樹の頬を撫でる久志に夏樹が小さく頷く。
「後は……足の付け根だったな」
そう言うと、今度は夏樹の太腿あたりに久志は手を這わせた。
「確か、この辺りにあったはず……」
「あ……あっ、やっ」
「――――あった、ここか」
一見ただの布地があるようにしか見えない所へ久志の手が入る。
「さすが野添くんだな、素晴らしい出来だ」
「ん……や、久志さん」
「――ん? 夏樹? これって……」
さわさわと夏樹の下腹部をさまよっていた久志の手が、ある一点を掠めると、ぴたりと動きを止めた。
臍よりも数センチ下、部分的に熱く熱をもち、形を変えている。
おそらく最大サイズなのだろうが、そんなところまで小柄な夏樹のものは久志の手にすっぽりと収まってしまう。
久志はそれの形を確かめるように、ゆっくりと手のひらを上下に動かしながら、夏樹の形を変えた部分を撫で摩った。
「や、あ、あ……あっ、ん」
久志の手の動きに合わせるように、夏樹の腰が揺れる。
「夏樹、私の可愛い子リスさん」
着ぐるみを着て、腰を揺らしながらモジモジと両膝を擦り合わせる夏樹の姿は、まるで初めての快感に戸惑う子供のようだ。
夏樹はちゃんとした二十四歳の成人男性だ。そのことを久志も分かってはいるが、つい、いけないことをしている気分になってしまう。
久志は足の付け根を冷やすという、最初の目的などすっかり忘れてしまい、夏樹の熱を追い立てるのに夢中になってしまった。
夏樹の昂りは久志の手によって、ますます追い立てられ、先端にあたる下着の一部が湿り気を帯びてくる。
「あっ、ん、も……ダメ、あ、でるっ……」
「大丈夫だ。出してしまいなさい、私が受け止めてあげるから」
「ひさ、さ……んっ」
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