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先頭を歩いていた黄道は
「これからあの村は、忙しくなるかも知れないな」
「うん。実際にUFOが見れるかも知れないんだからね。村長さん達は大喜びだよね」
「観光客も増えることだろう」
「ジュンのおかげだね」
それに
「俺じゃない。村民の幸せを願う、ご先祖さま達のおかげだ」
空を見上げて黄道が言う。
「でも…良かったですね」
「うん」
笑顔で話す黄道と圭一郎。そしてリア。
その後ろでは
元気なくとぼとぼと歩いている美沙と龍之介。
圭一郎は
そんな彼女をチラチラと見ていたが
少しずつ、歩く速度を落としていき
ふと
美沙の手に何かが触れた。
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