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「警部!! 警部!! 警部!!」
圭一郎の家に
突然、美沙が飛び込んで来る。
珈琲を飲んでいた黄道の手が止まり
圭一郎の食事の用意をしていたリアの手も同じように止まった。
「…警視監。なんだ? 君はいつも騒がしいな…」
「こ、これ、見てくださいっ!!」
美沙は
一枚の破れた記事を彼の目の前に突き出す。
「君は…警察の待合室に置いてあった記事をちぎってきたのか?」
「そんなことよりも、これ、見てください!!」
【あなたの逢いたいヒトに会えるかも知れない】
美沙の騒ぐ声に
「…うるさいなぁ……いったいなんなの?」
圭一郎が
寝癖で跳ねている頭に手をやりながら
「なんだ…またおばさんか……」
階段を降りて来た。
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