赤城 圭一郎の事件簿 Vol.2 『 幻想の村 』

『 【 逢いたいヒトに会えるかも知れない 】村 』

黄道と圭一郎は

「…『ピーちゃん』……？」
「…『ピーちゃん』……？」

揃ってその名を繰り返す。

「…小湊。それはーー」

言いかけた黄道の言葉を遮って

「あの…その 『ピーちゃん 』って、ヒト…なんですか？」

今まで黙っていたリアが口を開く。

「ああ。ピーちゃんって、昔、わたしが飼っていたインコなんです」

笑顔で答える美沙に

「「「…やっぱり……」」」

3人は納得したように呟いた。