プロローグ4 使い魔召喚の儀式

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「それでは失礼します。晴菜、機会があったらまたお会いしましょう。」 「そうだね。また会えるのを楽しみにしてるよ♪」 「「黄泉君、またね。」」 僕らは挨拶を交わして別れた。 「黄泉ちゃん、どうだった?」 母、兄と合流して、母が尋ねてきた。 「月詠様とお会いしました♪」 「そうなの?凄いわね!」 母は喜んでいるようだ。 「飛雷家の坊ちゃまにも逢いましたよ…。」 「そう…。」 飛雷家とは仲が悪いし、競合相手だし、でなるべく顔合わせたくなかったんだよね。 「まあ、でも、天道家のお嬢様と仲良くなれたよ♪」 「良かったわね♪黄泉ちゃんは、社交界に顔出してないから、知っている人少ないじゃない?」 「そうですね…。」 この国で生きて行く上で、貴族を敵に回すということは避けなければいけないことである。 「まあ、黄泉ちゃんはまだ10歳だからこれから何ともなるわよ。」 「はい。」  皇都内某所…… 「おい、お前ら、夜神家のガキに好き勝手にさせる訳にいかんぞ!」 柄の悪い男達が集まっている、中には見知った者も混じっているが…。 「飛雷家の坊ちゃん、三田家の坊ちゃん、伍代家の坊ちゃん、よろしいですか?」 「構わん、今夜決行だ。21時集合だ。」 「はい!」 彼らは散り散りに別れていった。 「(夜神黄泉、我々を蔑ろにしたこと後悔させてやる!)」 「お帰りなさいませ、奥様、偉智弥様、黄泉様。」 「「「ただいま。」」」 僕らは領家屋敷に戻った。 「夕食迄お時間ございますが、いかがされますか?」 執事さんが尋ねる。 「部屋で休ませていただきますわ。」 母が答える。 「かしこまりました。それでは、夕食の準備整いましたらお呼びさせていただきます。」 「よろしくお願いします。」 僕らは部屋で休憩することにした。 「(マスター?)」 「(何、リリス?)」 「(マスターに良からぬ企みを交わしている者達がいるようです。)」 「(確かに、嫉妬や強欲の気配感じたけど、僕に対するものだったのか…。)」 「(どうされます、マスター?)」 「(迎え撃つさ、しかし、こちらから仕掛けてはいけないから。仕掛けて来るのを待つしかない。)」 「(リリスやベルフェゴルの魔力を借りるよ。僕だけでは継続に集中できないからね。)」 「(かしこまりました。)」
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