ギルド登録

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 ギルドの入り口となる扉の前に着いた。 「入るよ、二人とも。」 「「はい、黄泉様。」」 僕達の服装は黒頭巾に黒装束の黒づくめ。僕は黒マスクをしている。美菜、佳奈は髪の毛で目立つので、後ろは首にかかる位にして、横は耳が隠れる位に前髪を分けている、ひいき目に見なくても、かわいいの部類に入ると思う。  僕達は扉を開け、ギルド内に入った。 「「「おおっ…!」」」 三人ハモった。中は結構広く、手前の方に何個かカウンターがあり、カウンターの横に依頼の掲示板がある。カウンターとカウンターの間に一つ広いスペースがあり、奥の方に扉がある、ギルド職員やギルドマスター(ギルドの管理者)関係の部屋があるのだろう。そして、カウンターが並ぶスペースと反対の奥の方が喫茶兼酒場となっていて、朝っぱらから飲んでいる者もいる、こちらが情報交換の場となっていると思われる。 「「「おはようございます。」」」 僕達は登録カウンターに向かい、受付のお姉さんに挨拶をした。 「おはようございます。」 受付のお姉さんも笑顔で挨拶をした、黒髪を肩迄伸ばした綺麗な女性だった。 「イテッ!」 左右から足を踏まれた。いかん、しばし呆けていた。 「「黄泉様、今夜はお仕置きですね?クスクス…。」」 冷や汗をかく僕…。あれっ?僕は主人だよね?そんなことより…、 「冒険者登録に来ました。」 話を戻した。 「念のため確認させて頂きますが12歳以上でしょうか?」 お姉さんは僕に視線集中させる。うん、理由はわかっている、でも、まだまだ発展途上、成長期がある。笑顔は忘れちゃいけない。 「はい。今年めでたく12歳を迎えました♪スマイル!」 僕は答えた、嫉妬の感情を抑えて笑顔で答えた自分を褒めてやりたい。 「そうでしたら問題ないです♪(この子、小さくてかわいいし、礼儀正しい、弟にしたい、持ち帰りしたい位…。)」 お姉さんの笑顔の裏に強欲と色欲を感じる、左右からはどす黒い嫉妬の感情が見える、何故? 「コホン、さあ、この紙に名前と年齢を書いて、こちらの水晶に血を垂らしてください。」 お姉さんは咳払いを一度して、紙と水晶、血を垂らす為のナイフを渡してきた。 「名前は黄泉、美菜、佳奈。年齢は12、14、14と。」 名前と年齢を書き、それぞれ、水晶に血を垂らした。 「しばし、お待ちくださいね。」 お姉さんは紙と水晶を持ってカウンターの奥へ行った。これで無事終了、とはならなかった。
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