あの世の一歩手前

10/11
前へ
/27ページ
次へ
「な・・・なんで・・」 「俺が健斗だから・・・」 嘘だ・・・やだ・・・ やだよ・・・ 「俺、あの手紙もらってからずっとお前に会いたくて・・・。でも、お前俺をあからさまに避けるし」 違う・・・何を言われるか怖かったの 好きだと思われたまま消えたかった 涙が頬を伝う 「でも、こうやって また会えて・・・・」 嘘だ・・・ 「て、良くねーよ!!!」 「え?」 急な彼の変化に頭が混乱する やっぱり、違うお化け??? 「死んで会っても仕方ねーだろが!!」 「あ・・・たしかに・・」 「てか、お前自転車の運転気をつけろよ!!」 「・・・ごめんなさい・・・」 何故か怒られる私・・・ 「健斗もバイク気をつけてよ」 「・・・お・・おう」 なんじゃこれ。 というか・・・ 健斗も成仏してないってことは・・・ 「健斗も何か思い残しがあるの??」 ・・・。 私の質問に沈黙が流れる 「まさか、プリン・・・?」 「んなわけねーだろ!」 「だよね・・・」 シュンとした私に 「お前だよ。」 ・・・?
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

39人が本棚に入れています
本棚に追加