あの世の一歩手前

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私が高校2年生の時に付き合っていた同じクラスの彼 持田 健斗(もちだ けんと) 彼は、いつも明るくクラスの中心だった 私はそんな彼を密かに想っていた 男ばかりの中にいつもいる彼が、たまに私に話しかけてくれるだけで 心臓が飛び出そうなくらいドキドキしたのを覚えている そして、彼が私に告白してくれた日 あの日の事は今でも忘れない 一人で下校していたときに 自転車で追いかけてきてくれて 「好きだ」 そう一言言われたのだ 普段は明るくて騒いでいる彼が 赤くなって、その一言を放った瞬間 私は彼に夢中になった 好きで好きで 好きすぎて・・・ 私はいつも怖かった 彼に嫌われるのが怖くて 自分をさらけだす事がずっと出来なくて 彼にもそれが伝わって どんどん悪循環になっていったのだ 
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