あの世の一歩手前

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どれだけ好きでも、ただ一緒にいたいだけでも 何も言わないとお互い分かり合えない そんな当たり前のことが高校生の2人にはわからなかった そのうち、歯車が狂い 耐え切れなくなった私たちは 高校3年生の夏に別れた お互い、好きなのは 分かっていた ただ・・ これ以上 気まずくなるのが怖かった 一緒にいて、苦しくなるくらい好きなのが辛かった 泣きそうなくらい好きなのに、私は彼に 別れたいと言ったのだ あれから、ずっと 私は健斗が好きだった 高校を卒業しても、彼を忘れることができなくて 忘れるために他の男と付き合ったけど それは、ただ健斗への愛を再確認するだけで それでも、付き合ってる時の あの苦しさを思い出すと 一歩が踏み出せないでいた
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