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でもそうすると位置的に俺の恥ずかしい部分が宮田の眼前に広がっているわけで……。
宮田から隠すためには潔く立ち上がって距離を取るしかないが、そうすると水着を押し上げている姿を他の利用者に晒す事になる。
俺の下した判決はとりあえず見られるなら人数が少ない方が良いだろうと、そのまま宮田に恥ずかしい姿を晒すことにしたのだった。
「……楽にしてやろうか?」
「え?」
「今ここで」
はて、今ここでと言うのはこの場所で?
と言う事はこの状態で宮田に処理してもらうと言う事だろうか?
「む、無理無理無理!さすがにそれは恥ずかしいって!……ご迷惑をおかけしますが俺を更衣室まで連れて行ってください。……できれば見えないように抱っこして下さい。そしたら自分で処理しますので……」
「しょうがないな……」
恥ずかしい俺のお願いにも宮田は嫌な顔などせずに快く引き受けてくれた。
本当何ていいやつなんだろう。
宮田は勢いをつけてプールから上がると、俺の両手を引いて俺を抱きかかえてしまった。
宮田の逞しい両手で抱きかかえられた俺は、他の人に見えぬよう隙間が無くなるように自らも目の前の宮田の体に抱きつく。
プールの水によって冷えた体が心地いい。
俺が落ちないように俺の尻をしっかりと抱えて、ずんずん更衣室へ進んでいく宮田。
「んっ……」
そんな衝撃さえも今の俺には効果は絶大で、変な声が漏れてしまった。
早く更衣室に着かないかな。頑張れ宮田。
でもなんでだろう。
俺の尻には手以外にも何か不思議な感触を感じる気がするんだが……。
気のせいだよね。
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