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発病のトリガー〓
日本の製薬会社の中でも老舗のひとつであるシOノギ製薬は他社が合併や外資の傘下に入るのを横目に独自の開発を進めていた。新薬クレオストーリは脂質分解に長けた新薬であったが、発売後、患者が立て続けて横紋筋融解作用で亡くなると言う、不肖事故を起こし、開発部長の真田篤は責任を問われ左遷された。本社が大阪のシOノギ製薬を追われ、小田原の毒性研究所に飛ばされた。神奈川には娘が聖マーリ医大の2年生になっていたので、藤沢市で親子で暮らすようになった。妻は猛烈社員の真田を嫌い、娘が大学進学を期に離婚し、祖父たちが移住したハワイに移って日本には居なかった。娘はイヤイヤ同居を認めたのは、医大の授業料を出してもらってるからであった。
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