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「風の谷のナウシカ」 宮崎駿 作
初っ端からかの有名な漫画でございます(笑)。
映画もあるけれどおススメは7巻まである漫画です。
要約しますと、生命を大切にするナウシカが戦争に馳せ参じ殺生しながらも、生命をもてあそぶ墓の主をやっつけるというお話です。(本当か?笑、詳しくはwikiで←おい!)
実家に1セット、我が家に1セット購入という、なかなかそういうものには出費しない私が買い揃えた作品でございます。
戦争に巻き込まれながら心の中にある闇と光を描くのですが、このような構図は晩年の宮崎駿作品「もののけ姫」「千と千尋」「ハウルの動く城」にも描かれているので、それらがなかなかわからない方には参考になるのではないかと思います。
そんな感じで私自身はなんとなく理解していたわけですけれど、一点だけどうしてもわからないところがありました。
それは王蟲がナウシカへ
「我が一族は、個にして全、全にして個…
時空を超えて心を伝えゆくのだから…」
と伝え、ナウシカは王蟲になりたいとさえ思うようになるところ(終盤では一体になろうとする)。
「個にして全、全にして個」
このセリフがね、きゅっと頭に入らなかったのですね。
それで、まあ最近なんですけれど理系人好きの私がなんと文系人のアキナカ君に惚れてしまうという惨事(!)がおきまして、あきなか君の文献なんかをツタヤで立ち読み(まだ買わない・笑)してるときにふと思いついたのです。
個=個人主義
全=全体主義
そういう風に読むと、王蟲と言う存在はもしかしたら私のような市井の民を現しているのではないかと・・・。
われら市井の民は個人主義と全体主義のバランスを持ちながら生きているけれどそのバランスを失った時に暴走しその躯が浄化の苗床になるということ・・・。
そんな王蟲の営み(腐海の営み)に気づいたナウシカは「清浄と汚濁こそ生命だ」「いのちは闇の中のまたたく光だ」と悟るわけですね。
この物語はナウシカが主人公なのだけれど本当に見せたかったのは王蟲の青い血なのではないのかな。墓の主も王蟲と同じ血でできていたわけで、墓の主もまた闇に帰る定めだったのでね。
まあ、とはいうものの、言うは易しでナウシカみたいに図太く・・・、じゃなかった、強く生きていくのも大変なんですけどね。市井の民には難しいのでござるよ!(だからすぐに暴走してしまうね、キツネリスごときに・笑)
以上、「風の谷のナウシカ」でした。
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