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「新源氏物語」 田辺聖子 作
本作品は皆様ご存知の「源氏物語」の現代語バージョンといっても過言ではない、理系人の私でも読めてしまうという「田辺源氏」でございます。
図書館でチラ見した写本や「谷崎源氏」などは私にとってとても難解。
この作品は私のような人向けにかなり読みやすいように編集されています。
内容は私目が説明するのもはばかられるのでwikiでも読んで頂きたいのですが(←おいおい・笑)、「源氏物語」が読み継がれている理由は、読む人の年代とか経験値によって如何様にも捉えることができるように光源氏の一生が書かれているということなんだろうと思います。
ですので私自身、歳を重ねることに新しい発見があったりして大変面白いです。
私が何時からこの新源氏を読み始めたかというと、この本と出合ったのが小学生(の図書館)でした。これ以上の本はないと思って(まあ未だにないけれど)読書をしない人生になってしまいました。
(単にものぐさなだけとか食わず嫌いとかそんな感じですがなにか・笑)
いや、正確に申しますと小学生で読めたのは「若紫」まで。
「若紫」といえば18歳の源氏が10歳の紫の上を垣間見て、一緒に住みたいと紫の上を自分の家にかっぱらってしまうというお話です。
小学生の私には到底こんな源氏は理解できず「光源氏=変態オヤジ」という構図で読了。
無理無理、こんな変態!
担任の国語の先生に話したら「そんなの読むな」って怒られた(汗)。
いや、学校の図書館にありましたから、先生!
(多分先生方が読みたいから学校で購入してたんじゃないのかな?笑)
それでも高校生になり古文の教科書にも載っていたので、なんだかもう一度読みたくなったので購入。
そう、驚くことに古文の教科書に載っているのは「若紫」なんですよね。
変態のくだりを習い「源氏物語」は「もののあはれ」なんて教えられるという無理っぷり。
ですので「源氏物語」を読破してる人ってわりといないのではないかな・・・。
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