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でもちゃんと読まないと「もののあはれ」はわからないとか肩肘張らなくても大丈夫です。
面白いのでサクサクと読めてしまうがこの「新源氏物語」なのですよ。
まあ、サクサクといっても受験勉強の時間を当てて(笑)読み終わるまで2ヶ月くらいかかった。
ちなみに旧帝大推薦(理系)の子は1ヶ月くらいで読みきりおったな(笑)
漫画の「あさきゆめみし」もよいのだけれど惟光などの源氏以外の人物の描写を楽しみたい方は活字がお勧め。
最近歳をとるごとに思うのは、どうして光源氏は最後まで出家しなかったんだろうというところ。
物語後半は紫も亡くなって「もののあはれ」だと源氏は出家したがってしたがってたまらないわけですけど、結局は出家しないんですよね。
そうするとやっぱり紫式部は出家しない源氏を書きたかったのではないかと。
どんなに打ちひしがれても世捨て人にならないという強い心とか執念とか欲望とか。
まあ、源氏はお金持ちだからね、市井の民とは違っていろんな無理が利くのだけれど(笑)。
源氏を読むと出家とかお坊さんとか身近に感じるようになりますね。
最近テレビを見ているとお坊様のコメンテーターとか出ているんだけど、彼らは世捨て人なのですよね。お坊様のお話しは参考程度にほどほどに聞くのが宜しいのです。
とまあ、知ったふりして色々書きましたが、世の中には私のように幼少時代から源氏に触れている方がいるのですね・・・。
そんなおませさんの名は・・・、
与謝野晶子。
与謝野晶子の時代は現代語訳なんてものは存在しませんから写本とかそこらへんを読んでいたわけで、すさまじい語学力。
与謝野晶子は数学にも秀でていたらしいのでものすごい秀才だったわけです。
でも。。。
でもですよ。
晶子は与謝野鉄幹というとてもダメ男と結婚してしまうんですね。お金もない、後ろ盾もない、あるのは歌の才能だけの女垂らしなダメ男。(ちなみに鉄幹は数学ができませんでした)
そんな鉄幹となんと12人の子をもうけ、不倫している夫をよそに、生活費の工面をし子供を苦労して育て上げ、文壇にも華々しい成果を残すという、今で言うバリキャリだった晶子。
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