カルテ4ー3

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男とスル、という事に感じた恐怖。 これ、ここに後何が入るの。 決まってるじゃん 香川が入ってくるんだってば。 「んんっ、ゃ」 でも香川は妻子持ちじゃん。 「かが、……だ、だめっ」 完全に流されていた。 雰囲気と興味津々と 香川のウマさに。 「やぁっ」 ……ウマイかどうかなんて分からないけど だって香川以外にここまで踏み込んできた男は居なかった訳だし いや、そうじゃなくて 初めてって、初めての時って 痛いのかと思ってたし、いや、まだ指だけだし! 「ん、あぁぁっ」 びぃぃん、と天辺まで持っていかれる事 3回目。 ヒュウヒュウと喉が掠れるくらい息が上がっていた。 自分では1回でじゅうぶんだった。 と、いうか、1回で湯をかけた氷があっという間に溶けるように欲が無くなってしまうからだ。 それが、どうよ。 今の私はどうだ。 はだけたバスローブ 膝は俗に言うM字で開脚され、その右側にはなんの役にも立たない濡れた布が引っ掛かっていて 身体が末端までビリビリと熱を持っていた。 離れた香川を恨めしく見つめる。 もっとしてよ はやくしてよ やめないでよ くつろげられた香川のスラックスから覗くフィットした下着の前が膨らみ、モザイクでもかけなければ画面には出せない事態になっている。 涙が沸いてくる。 ……あんなの、入んないし……。 いや、女の路(ミチ)がどんな構造かも知っている。 小さいとはいえ、人が出てくるんだ 伸縮性はピカイチ。 しかもさ 1回とはいえ、出したじゃない。 "あんなの"をどうにかして射精にまで導く為に兼ね備えられた武器が装備されているのも知ってる。 でも 「イヤか」 香川に私が何を考えているのか、分かったんだろう。 それでも香川の準備は着々と進む。 どうやら止める気はさらさら無いらしい。
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