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拒む、という選択肢はなかった。
香川から受けた沢山のキスはそれ以上を私に望ませたんだ。
だから
イヤ、な、訳がない。
香川も家庭がある身でよくもまぁこんな事をするもんだ。
乳首にぬめる舌が絡むと
名前もない赤ちゃんに母乳をあげていた事を思い出した。
妊娠中からずっと栄養士が管理した食事を摂っていたから母乳は頗る良質なモノが出ていただろう。
自分が激しく濡れているのが分かった。
このパンツは
また、履かなきゃならないのだろうか。
しつこいくらいに舌で、それだけで嬲りをかけてくる香川にいつしか感じたのは、焦れ。
自分がはしたない。
自分がエロくて、恥ずかしい。
自分がこんな声を出すなんて。
「あぁっ」
香川の視線を掠めるように見据える。
自分の指と検査プローブと器械以外に
侵入を果たした事はなかった。
その表面を異質な異物が撫でて、いく。
布越しにもわかるつぶらな膨らみを通りすぎる度に
ピリピリと突き抜けるようなパルスの流れが下半身に纏う。
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