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さっきとは真逆。
熱が、蓄積されていく。
確実にそうなるように狙っているのは間違いない。
「気持ちよすぎ……イクのもったいない」
陣内が闇に放り投げた吐息
それまでもが猛る身体を後押しする。
いや、お願い
お願いだから
イカせ、て……くださ
「有馬さん、奥がいーんだ」
こいつ
こいつ
マジでムカつく
いつもは徒競走じゃん。
クソミソ100メートル走じゃん。
なに、この持久走、ってゆーか、マラソン?
いや、アイアンレース?
パリダカだったら、どうしよう……
「呑まれそ……ここに」
ぎゅぎゅ、と押し付けた奥深くは
器官のナカに続く入り口だ。
初めは痛いだけだったのに
いつの間にかココで気が狂うほど善がる自分に
驚いた事があった。
「開発したのが香川先生だってのはまぁ、……この際目を瞑るよ」
もうそこまで来てるのに
何故、解放してくれない?
「けどやっぱり完全に塗り替えないと気が済まない」
何を言ってるんだこの男は。
別に、ボスとデキてる事なんてよくある話じゃない。
だけど何で知ってる訳?
陣内の前でなんてそんな素振り見せた事ないし。
あのキスマークぐらいだし。
こいつの素姓が
ほんと、気になる。
気になるけど、お願い、お願いします。
もうイキたい、です。
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