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眠りについたのかハッキリしないけど
目が覚めたのは、朝。
……時間、なんじ……
軽く伸びをして気付いた。
なんか、いる。
そう思った途端に後ろから巻き付いたのは確かに腕で
ああ、そうだ。
そうだった。
腹筋に大いに力が入った。
お腹に回った腕への牽制の為だ。
この部屋で朝起きて誰かがいたのは陣内が初めてだという事にちょっと恥ずかしくなる。
ボスはココで私と契った事はない。
何故だかは知らないけど。
「まだ朝ですよ……有馬さん」
男の寝起きの音が、鼓膜を響かせ
そのセクシャルな具合に益々恥ずかしくなって
全身が硬直する。
振り向けない
いやいや、どんどん振り向けない。
ポンポンと浮かんでくる夕べの痴態の数々が身体の温度を必然的に上げていく。
陣内の色気にずっとヤられっぱなしだったなんて
末代までの恥だ。
コイツ、ほんとに何者なんだろう。
「……もうちょっと寝ましょうよ」
スリスリと背中に頬を寄せて甘えモードを発動させやがった陣内の掌が、柔柔とした手つきで胸元をまさぐる。
「寝てくれないと、また起きちゃいますよ……」
は?
は?はぁ?
いや、いや、ちょっと
もうじゅうぶん起きてんじゃねぇかよ!
ピッタリと合わせられた背部、尻の辺りに確かに感じる、オレは朝からモンスター、を見事に左右に揺らしながら
「ちょ、じんな」
「……寝て?ありま、さん」
先が……
先っちょが……
っぷ、と確かに何かに埋まった。
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