カルテ5ー2

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私はすっかりパブロっているから 陣内の思い通りたったの4回で 「ん、」 いや 回数なんて関係、ない。 「有馬さん……すげ、気持ちいい」 そう、身体が気持ちいいを覚えている。 「……っ」 溶かされそうな視線に耐えられなくて 目を閉じると 「こっち見て」 睫毛を掠めて、瞼を撫でる親指。 そして、目を合わせるように囁かれる。 「じん」 「ほら、目、開けて」 もう、突っ込まれた瞬間に昇り詰めそうだった。 まともに見たら爆発しそうな程、心拍数が異常に上昇する。 張り付いた胸と腹が ゆっくりとした動きに合わせて浮いたり付いたりを繰り返す。 抱えられた足は股関節からしっかり開かれて より深くまで進もうとする陣内に巻き付けるように促された。 笑ってしまうのは やっぱりここでも壁に押し付けられている私。 「ぁ、ンッ」 酸素が薄いような気がして顔を上げ 息を継ぐ為に口を開ける。 今までになかった過程がプラスされた。 陣内の舌に私のを舐められて、腹の下が奮えた。 腰の柔らかなストロークは蠕動運動並みの滑らかさで、今までに感じた事のない感覚に"経験"が書き換えられる。 「っ、ぅ、んっ」 力が下半身に籠り、頭の中が膨らんできた。 「有馬さん、知ってる? 自分の中」 「な、なに、っ」 「襞が、多い」 知らない、知ってる訳ないじゃん、 だいたいなんでそん 「んぁぁっ」 「あー、やばいね、有馬さん……」 じゅくじゅく、とくぐもった音が響く腹の奥。 身体が全部シナプスになったみたいで快感の増幅に繋がる。 も、も、ダメ、ダメだ。
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