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私はすっかりパブロっているから
陣内の思い通りたったの4回で
「ん、」
いや
回数なんて関係、ない。
「有馬さん……すげ、気持ちいい」
そう、身体が気持ちいいを覚えている。
「……っ」
溶かされそうな視線に耐えられなくて
目を閉じると
「こっち見て」
睫毛を掠めて、瞼を撫でる親指。
そして、目を合わせるように囁かれる。
「じん」
「ほら、目、開けて」
もう、突っ込まれた瞬間に昇り詰めそうだった。
まともに見たら爆発しそうな程、心拍数が異常に上昇する。
張り付いた胸と腹が
ゆっくりとした動きに合わせて浮いたり付いたりを繰り返す。
抱えられた足は股関節からしっかり開かれて
より深くまで進もうとする陣内に巻き付けるように促された。
笑ってしまうのは
やっぱりここでも壁に押し付けられている私。
「ぁ、ンッ」
酸素が薄いような気がして顔を上げ
息を継ぐ為に口を開ける。
今までになかった過程がプラスされた。
陣内の舌に私のを舐められて、腹の下が奮えた。
腰の柔らかなストロークは蠕動運動並みの滑らかさで、今までに感じた事のない感覚に"経験"が書き換えられる。
「っ、ぅ、んっ」
力が下半身に籠り、頭の中が膨らんできた。
「有馬さん、知ってる?
自分の中」
「な、なに、っ」
「襞が、多い」
知らない、知ってる訳ないじゃん、
だいたいなんでそん
「んぁぁっ」
「あー、やばいね、有馬さん……」
じゅくじゅく、とくぐもった音が響く腹の奥。
身体が全部シナプスになったみたいで快感の増幅に繋がる。
も、も、ダメ、ダメだ。
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