カルテ5ー2

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元々片足だって、着いてるか 着いてないかのギリギリだったから …………いいんだけど。 昇る手前、陣内は反対側の足も抱え込んで 更に密着を図り、私を突き上げた。 なんて体力勝負な男なんだ、と、またそこに 反応するダメエロな私。 イク、って結局なんなんだ。 何がどうなったらこんな風になるわけさ。 とにかく、陣内にこんなに簡単に上げられるなんて 思ってもみなかった。 ヒクつく、というけど 自分の意思とは関係なく震える小さな振動の集合だ。 その速さ一秒間に10回程度。 気持ちイイ 良すぎて 「有馬さん、立てる?」 「ひ、ぇ?」 満足そうに笑う陣内が私の頬を唇で撫でた。 「た、立て…… な、なんで、陣内、まだでしょう?」 そう、不思議に思った。 「なに、オレの事気遣う余裕なんて見せてんの?」 よいしょ、と言って 私から出た陣内の、オレはモンスターが 私と陣内の間で厭らしげに直立を果たす。 しかも その天辺の小さな口が主同様ニヤリと笑っているようだ。 「ひ、ぅぇっ」 「心配しないで、有馬さん」 「へ」 陣内は私を抱っこしながらぎゅうぎゅうと押し潰すように身体を寄せる。
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