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危険な男だ。
こんな男が世の中にいたなんて知らないし。
いや、その他どんな男がいるのかも知らないけど。
私の周りにはあんまりイイ見本がいないような気がする。
親父→借金にまみれて娘を売る
白石→借金の返済の為、違法医療行為強要
先生→無免許医
ボス→元不倫相手
そして陣内。
素性の分からない、得たいの知れない男だ。
前戯もなしに言葉と拐(カドワ)かしで私を濡らし
いきなりチン入して、自分の欲を満たす。
とんでもない男。
それで入っちゃう方もどうかってゆーね?
いやいや、だって仕方ないじゃん。
どこもかしこも鷲掴みにされちまって
気持ちいんだもん。
「ダメじゃん」
「何がですか?」
もう寝られなくなって起き上がった私の隣で
バランスバー、チョコ味を手にした陣内が
私に手渡したのはグレープフルーツジュース。
「はい、これ、あげます」
「…………」
これを私に飲ませてどうするつもりだ、おい陳内よ。
いつぞや、グレープフルーツでニオイツケをされて
そのまま突っ込まれた記憶が蘇る。
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