カルテ6ー2

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「有馬さん、素直でほんと、かわいー」 だめ 「あー、きもち、ぃ」 ダメ 「あー、ダしたい」 私はどうしようもない ただのメスだ。 こんな風に言われて悦んで 陣内を自分のナカで締め上げる。 「じんな」 身体が奮えようとしたその時 陣内が厭らしい音を立ててズルリと出ていった。 「ちょっと!」 「なに、有馬さん」 「なに、ちゅーとはんぱな事をしくさってんのよ!この、バカ者っ!」 怒りを見せる私に笑いながら離れて壁際に寄り、ライトを点ける。 明るくなった途端に、お互いの晒された部分に照れる。 陣内の鋭いモノは驚くほど反り返り 度肝を抜くくらいの存在感を示していた。 ねぇ、それって……私に飲み込める? 勿論、挿入ってくるぶんには構わない。 だけど食すとなると話しは違う。 「……そんなの、入んない、……」 思わず溢したセリフに 陣内がニヤリと、笑う。 眼鏡の奥の黒い瞳に吸い込まれそうになった。 「どこに挿入(イ)れたいの?有馬さん」 陣内の魅力は、ヤバイ。 腹の中が煮える。 胸の奥が滾る。 そして 「あぁ、……口?」 私が、萌える。 陣内の紅い舌が、ペロリと唇をたどる様に じぃっと視線を集中させた。
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