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「関係ないのに巻き込まないで欲しい」
「いらない、って言えば問題ない」
「……いつまでも付き纏う
ボスも、白石も……」
元はといえば、私の所為なのは分かってる。
例えばボスがいなかったら
私はどうなってたんだろうか。
いや、考えるまでもなく、新宿醫院が拡大されて
まだ私はそこにいたに違いない。
「香川先生、有馬先生、別室へお願いできますか」
ブレイドさんの声だった。
私の沈んだ気持ちなんて全く皆無のいつもの音。
「今、行く」
ボスだって私に関わったばっかりに
こんな面倒な事になって……被害者の一人だ。
「なんでボスは文句言わないんですか……
私なんてほっとけばこんな訳分かんないことにならなかったし
自分の病院と、会社の事だけ考えられたのに」
何時までたっても卑屈な私は惨めだ。
ボスは何も言わずにそんな私の手を引き、ブレイドさんの後ろに続いた。
扉が開いてビックリだ。
なんだこりゃ。
なんとか家のなんとかだ。(←なんだそりゃ。)
白石の親族会議??にお招きされたらしい。
楽しい宴とはうって変わって、厳粛なムードが広がっていた。
クソ代表ザルの横には書類を持った人が2、3人。
おそらく弁護士。
私たちが部屋に通された途端に
一斉にジロリと睨まれる。
アウェイもいいところだ。
しかも、みんな怖い面構え。
そりゃそうだ。
一族?ファミリー?
私なんか特に「誰だてめぇ、ごら」なーんて
言われたって別に不思議じゃない。
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