カルテ7ー2

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挿されてから小1時間。 ほぼ動かずにナカに留まる陣内に緩く狂わされていく。 たまに揺らしながら強暴さをアピールするように 擦り付けて、キスをする。 ジワジワと滲む汗と なんだか訳の分からない心地好さに ちょっとしたパニックを起こしていた。 陣内のカタチがハッキリと感覚で掴めるくらいに 纏いつくのは、“多い”と言われた筋肉の襞。 その一つひとつの凸(デコ)が陳内に吸い付き 凹(ボコ)が絞るようにヤツを好きだと言う。 触れ合った部分はどこもかしこも濡れビシャで きっとこのまま身体の水分全部出ていっちゃうんじゃないかって、くらい。 あからさまな音ではなく、ぐじぐじと鳴る腹の奥は 悦に歓喜し、挿入ってきたものを舐め回している。 幸せホルモンはもう身体じゅうに間配られ イケイケ麻薬が投入されるも まだ、2度目に辿り着かせては貰えないでいる。 陣内は、愉しんでいるようだった。 私のナカに隙間なく埋まり そこを自分のモノだけにする為に ゆっくりと記憶させる。 「有馬さん……」 そんなことしなくても じゅうぶん覚えてる。 沈み込む腰の密着は 膚と膚が融合してしまうかと思うくらいで もうこのままずっと繋がっていてもいい。 そんなバカなことを考えてしまう。 「じんな、」 「有馬さん、辛くない?」 辛い? カクカクと首を振る。 黒い髪の向こうで力に溢れた黒い瞳が細められた。 「じんない、すき」 好きよ。 苦しいの通り越して 好き。
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