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誰かに縋り付いたことなんてなくて
どうしていいか分からない。
何もかも間違っていた。
例えば
突然のファミリー解散。(こんなことはよくあるのか。)
お金の為の妊娠。(金に目が眩むとこうなるんだ。)
セックスせずに身篭る。(この辺はオカシイ。)
借金撲滅運動。(風俗……ではなく、違法行為に走る。)
飼い犬になりさがる。(不倫まみれ。)
上記を踏まえて出来上がったのは
有馬望絵38歳。
めちゃくちゃだ。
仕事以外何一つ上手く出来ないダメ女(ジョ)有馬。
そんな女を好きだと言うイケ男(ダン)陣内。
「……わかった」
「……じんな」
「その気になるまで、攻めるから」
「は?」
にぃ、と笑った陣内は不覚にも可愛らしいくて
「じゃ、めでたく想いが重なったってことで」
「へ?」
「レディー……」
気のせいじゃない
気のせいじゃないはず!
陣内の黒い髪がすぐ傍のライトに照らされて
金色に縁取られた。
見た、さっきも見たぞ、これ。
いや、陣内with月光だったじゃないか。
こころなしかオレンジかかった金ではあるが
す、す、スーパーサ〇ヤ人……?
ゆらん、と黒の瞳が大きくなって、今度は妖しい
私の心臓が避けるほど妖しい笑みを引いたのは、陳内。
脇腹を掴み持ち上げた。
「ゴー」
「ん、っ」
にゅるん、と
つるるん、と
挿入り込んできた、いきなり全開モンスターは
肉を掻き分け、すぐさまドン突きまで到達して
再びソコを圧し上げる。
「きゃぁっ」
「あー、いい声。痺れる……」
いや、痺れるのは、こっちの方だし……
「ずっと挿入ってたい……」
「む、むり、困る……」
「困った有馬さんも、見たい」
「いや、み、見なくて、……いっ」
腰の出っ張った骨を掴み
柔く、前に後ろに揺すりいたいけな奥の器官を脅す陳内。
楽しそうで、かつ、嬉しそうな陣内を見て
幸せ、だと思ってしまったことは
まだ、内緒にしておこう、と思った。
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