941人が本棚に入れています
本棚に追加
「へー……」
だいたい勘解由小路=ブレイドさんの着てるパジャマは誰が持ってきたんだ。
(もう勘解由小路は浸透しただろうか)
「そのパジャマは?」
「ああ、これは代表が」
「クソザルが?」
ブレイドさんの体格はとても立派。
その“ブレイド”という映画の主人公を見た白石が名付けたらしいんだから、本家の“ブレイド”さんも凄いんだろうけど。
イメージ的には厳つくて、怖い。
「私の見目を柔らかいものにした方がいい、と
持ってきて下さいました」
「あ、あぁ、そーなの」
柔らかいのはいいんだけどさ。
「恥ずかしくないの?」
「いえ、特には」
「あ、そぅ?」
白地にビビッドカラーのでっかいハートが散りばめられたパジャマを大きなガタイをした男が着てるなんて……
「キモイ」
「そうですか」
ニッコリと笑うブレイドさんは
「有馬先生、たまには岳杜さんのお家にも行ってあげてください。
あぁ見えて結構寂しがり屋さんですから」
「はあ?」
寂しがり屋、さん??
ブレイドさんと私はカップリングテーブルで
とてつもなくチグハグな会話を続けた。
最初のコメントを投稿しよう!