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「無理やりくっ付けないでよ、ブレイドさん」
パジャマに続き呆れた口調で言い捨てた結果。
「なっ!」
「有馬さん、酷いですね、勘解由小路さん
固まってしまいましたよ」
クソクソ真面目腐りまくった顔で
眼鏡をクイ、とあげた陣内。
その目の前で眉間に皺を寄せて
今、鳩尾に不意パンチ喰らいました、と言わんばかりに絶句するブレイドさん。
「退院おめでとうございます、早く帰って白石でも何でも立て直して」
こっちはそれどころじゃないし。
「ありがとうございます、有馬先生。
陣内先生もあまり有馬先生を困らせないようになさってくださいね」
さっきの絶句は「うっそぷー」とでもいったような
早変わり態度に呆れ具合いもリミットを振り切ったわ、バカ者。
「困った有馬さんもどうにかしてみたいなぁ」
「ああ、それもそうですね!」
あははははは、と笑う2人をその場に残してひと足先に病院内へ滑り込んだ。
「あ」
まだ、早い時間。
一般受付には当日予約のない人たちがヒラヒラと並んでいたりして
その中に見つけた、いや、見付けざるを得ない一際目立つ風貌の女の子。
「有馬さん、待ってくださいよ!」
陣内が私の後を追って入ってきたそこで
こっちを向いたその彼女が、フワリ、と微笑んだ。
ああ、華がある、って
こーゆー感じなんだな、って思った。
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