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ユラユラ、フワフワ
何処かで身体に染み入る音が鳴ってる。
それがハッキリと分かったのはどれくらい経ってからだろうか。
「ね、どうして、裸なの?」
裸?
「このイヤラシイ感じに脱いだ服はなに?」
脱いだ服?
「よくあるよね、こう……
家帰ってきてさ、ポンポンと脱いでいくってやつ」
ポンポン?
「あー、こうして欲しかった?」
心地よい音が止んで、浅い微睡み中。
重ったるい身体を開かれた気がした。
人間の身体の構造上、開かれるの箇所はそうそうない。
鈍い感覚が冴えてくるまでに
どれだけかかったのか。
それが濡れていて
多少ザラりとしているのは知ってる。
消化と運動のダブル機能を兼ね備えている
形も、硬度も、位置も自由に変えることができる
それが
膝から上に這い上がる。
陣内は
舐めるのが大好きな雄(オトコ)だ。
「……ン、じんな」
どうして“陣内だと”
おかしいな……陣内はウチに入れない筈なのに……
鍵、渡してないじゃん。
「……だ、れ」
「誰?おかしな事、言いますね」
だって
だって
間違いない、陣内だ。
「じん、なぃ ぃ」
「……有馬さん、なんでこんなに濡れてんの……」
濡れてる??
きゅう、と狭さを顕著に示すのは
陣内の舐めている、その奥。
微細にコントロールされる動きに
身体が覚醒する。
鉛のように張り付いていた瞼を一気に持ち上げた。
下半身にかかったタオルケットの中に潜むオレは全身モンスターが甘噛みしたのは
隠された、コア。
悲鳴に近い驚きを放った私は
瞬間に身体を緊張させていた。
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