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「ちょっと!陣内!!」
「わあ!有馬先生!」
はい。久々出ました、出しました。
"陣内先生の首をぎゅうぎゅう締める有馬先生④"
救命に戻った私は、多分オペ上がりであろう陣内に飛びかかっていた。
……惑わされるな、って落ち着くはずじゃなかったのかよ。
グダグダな態度が付け入る隙を与えるんなら
グダグダは脱ぎ捨ててやる。
「っ、なんですか、有馬さん……」
襟首に寄せた手首を片方ずつ掴み
そこから離そうとする陣内に
「あんた、やっぱなんか知ってんじゃん」
「はぁ?」
「嘘つき!」
「ちょ、っま、ぐえっ」
「有馬先生!離して離して!」
「だ、誰か!」
たちまち医局が賑わい、すったもんだをして
「わー!」
「有馬先生!」
結局……
「今日の夕方までに3枚書きなさい!!」
師長に怒られまくった。
「なんでこんな目に合うのよっ」
「オレのセリフですよ」
「あんたが隠し事ばっかするからでしょうが」
「してないって!」
グリン、と右隣の陣内を見て
目を釣り上げる。
「私があの子の治療に関わらなきゃならない理由はなに!」
「……さあ」
「すっとぼけんな!」
「わかった、わかったから……」
がー!と、また牙を剥くと陣内がそれを見てクスリと笑った。
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