ファイナルカルテ2

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「そ、わかった」 ボディバッグを下ろしてそこに入れ込んだ。 渡す権限がコーディネーターにあるなら 読む読まないを決めるのは渡された本人にある。 「ああ、そうそう闇医者」 性懲りもせず、そんな風に私を顎で示すクソ代表ザル。 「韓国出稼ぎごくろー」 「は?」 「あっちは後継に任せたから問題ない 」 「はい??」 いやいや、若いのって、誰! 「お前、やっぱ稼ぐ女だわ」 クソ代表ザル、そんなとこ褒めないで欲しいんだけど…… 「1年で稼いだ額、教えてやろうか」 「いらない」 「ま、報酬はおにいさんに渡しておいたから」 「は?」 「ああ、それから、ちょっと今から付き合えよ? 望絵」 ぷっ、と笑う運転手。 勿論、ブレイドさんだ。 「おにいさん、って??」 「決まってるだろーが」 「なんで渡しちゃうのよ! 私が稼いだんでしょ!? ね?!私のでしょ!!」 「有馬さん危ないですから、座ってください」 なんだ! デジャヴか! さっきもおんなじよーな図柄だっただろーが! なに! なんで訳分かんない事が起きてるの! さっぱり、訳のわかんないまま私の人生は過ぎていく。 「ね、なんなの……いったい……」 「有馬先生、とにかく、落ち着いてください」 ブレイドさんまで、いったい、なに! 「落ち着けないっての!」 叫んでみたものの、それは虚しく響くばかり。 クソ代表ザルは明らかに大笑いをして ブレイドさんは肩を細かく揺する。 私って、こんなに笑われキャラだったか?と 勘違いしてしまいそうになるくらいだった。
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