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いつ、話してたんだっけ?
海の見えるコテージで
ゆっくり、まったりしようって。
そんな休みが何処にあるんだ、って
言ってたよねぇ?
陣内。
夕焼けの色が日本よりもはるかに濃い。
なんで?
南の島だから?
「もっと、声出していいですよ?」
「、や、ャだっ」
「この島にいる観光客は有馬さんとオレ、だけなんだから」
「ひ、ぁ」
小さく打ち寄せる波の声に
カノンするような私の音が、幻想的かつ官能的で
頭の中、ちょっと麻痺状態。
陣内の腰の滑らかさは絶品で
ゆるく、優しく、私を掻き混ぜる。
「ぁぁ」
「や、ば」
今朝、ここに着いて
すんごいヴィラにインした途端に
丸裸にされて、もう、半日。
飽きちゃうんじゃないかと思うくらい
私を貪り
啜り
圧して
沈める
甘やかして嬲り
弄んで慈しむ
陣内の甘甘スタイルがそこかしこに散りばめられている。
「有馬さん、すっげー、イキそ」
「はっ」
息を吸い込んで
大きな奮えに備えた。
ビリビリと唸り
腹の底から湧き上がる震撃に
波打ちながら伝わる悦楽の支配。
「……っ」
圧し上げて、留まった陣内は小さく小さく前に進み
マークを刻む。
そこは、ヤツの
ヤツだけの特等席だ。
白くて
粘りのある、陣内も陳内も沢山詰まった
陣内だけのマークを。
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