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半端ない涎は垂れ流し状態。
歩く度にねちゃねちゃと股の間から響いてくる。
残りの泡よりもヌルヌルな天然ローション。
触ってもいないのに、ふっくらとした種がヒラヒラのそこから顔を出していた。
笑う。
こんなにも求めるオトコと離れていたことに。
全身が求愛する相手を遠ざけても
また、再会してしまえば必ずこうなる。
分かりきってたことでしょ。
身体のすべてが、陣内を求めるために
鋭意動き出す。
シャワーブースに入って滑りを取り除き
先走る心と身体と脳ミソを清めた。
冷たい水は煩悩退散、だけどそんなくらいで鎮まる訳がない。
パウダールームに続くそこでタオルの代わりに
バスローブを羽織り、部屋へ戻った。
「お先に」
サックリと片付けられたテーブルの上に資料が乗っかっている。
「有馬さん、それ、読んどいてください」
おそらく、その紙の束のことだろう。
そしてそれは、手伝え、と言った移植の件。
陣内は私の横をまたも素通りした。
視線すら合わせずとは、いい度胸だな、お前。
陣内がスケスケ丸見えバスルームへと姿を消す。
私はヤツのようなアホな覗きはしない……
バスルームへ背を向けるようにソファへ座った。
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