ファイナルカルテ2

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半端ない涎は垂れ流し状態。 歩く度にねちゃねちゃと股の間から響いてくる。 残りの泡よりもヌルヌルな天然ローション。 触ってもいないのに、ふっくらとした種がヒラヒラのそこから顔を出していた。 笑う。 こんなにも求めるオトコと離れていたことに。 全身が求愛する相手を遠ざけても また、再会してしまえば必ずこうなる。 分かりきってたことでしょ。 身体のすべてが、陣内を求めるために 鋭意動き出す。 シャワーブースに入って滑りを取り除き 先走る心と身体と脳ミソを清めた。 冷たい水は煩悩退散、だけどそんなくらいで鎮まる訳がない。 パウダールームに続くそこでタオルの代わりに バスローブを羽織り、部屋へ戻った。 「お先に」 サックリと片付けられたテーブルの上に資料が乗っかっている。 「有馬さん、それ、読んどいてください」 おそらく、その紙の束のことだろう。 そしてそれは、手伝え、と言った移植の件。 陣内は私の横をまたも素通りした。 視線すら合わせずとは、いい度胸だな、お前。 陣内がスケスケ丸見えバスルームへと姿を消す。 私はヤツのようなアホな覗きはしない…… バスルームへ背を向けるようにソファへ座った。
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