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この島へは空港からスピードボードに乗って連れてきてもらう。
「いつ来たのよ、あんた」
いや、あんたたち。
「夕方着いたとこですよー!」
「そうなの?」
「陣内先生からお招きをいただいてたので
こんなリゾート、貸し切りなんて滅多に経験出来ないじゃないですか?
だから、休み、取っちゃいましたよ」
呆気に取られていると直ぐにニタニタと笑い出す三原。
「やっぱ、あやしい、あやしいとは思ってたけど
まさか、陣内先生とねー??
主任も王先生も、今本先生も絶句でしたよ?」
ツンツン、と肘で肘をつつかれて
「しかも
こんなリッチな事できるなんて……
陣内先生も、望絵先生もどんだけ稼いでるんですか」
いや、私は無理だし。
白石だし。
クソ代表ザルだし。
そのへんはあんまり気にしてなかった。
「しかも、望絵先生、ほんとに綺麗だし
ちょっとビックリ。
お似合いですよ、陣内先生と」
そうなのか。
陣内が誘ったのか。
まぁ、私に仲良し、と呼べる輩はいないのは事実。
三原とは仲は良かったけど、プライベートどうこうという感じではなかった。
ま、休みなんて合わないしね?
で、なんでいるのよ。
あんた。
「ね、望絵先生、彼とはどんな関係なんですかぁ!?」
なんて、ウキウキの三原が小さく指さしたのは
韓国の世話係、姜。
『白石先生、おめでとうございます』
『なんであんたまでいんのよ、姜』
『お招きいただきました、白石社長から』
チラリ、と見たのはクソ代表ザル。
曲がりなりにも白石の社長なんだった。
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