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「う゛……ン」
やべ。
余韻に浸りまくっている場合じゃなかった。
早いとこ拭いてなんも無かったことにしないといけない。
望絵さんはそのあたり、鈍感で
つぎの日目を覚ました時にも違和感に気付く事がまあ、ない。
案の定
「じんなぃー、コーヒー……」
大きな欠伸をしながら
オレにボサボサの頭と、まだ寝ぼけたままの顔を晒す。
この人は、ほんとに何も変わらない。
取り繕うこともせず
あえて、良く見せようともせず
いつまでも、いつものまま。
そんなところが
オレのボタンを押しまくる。
知ってるかな、北〇の拳っていう漫画。
その中で主人公ケン〇ロウが北〇百裂拳っていう奥義を使うんだけど、まさにそれくらいのスピードで突いてくる。
オレは密かに
貴女の髪も顔も
オレのセーエキまみれまくりなことに
ほくそ笑む。
「あー、なんか口の中が苦いー」
なんて言うけど
「夕べ歯磨きしなかったでしょ?
磨いてきたらどうですか?」
これで済む。
「ふぁーぃ」
ボソボソとスウェットの裾を引き摺りながら
オレの言う通りに動く望絵さんをとてつもなく可愛いと、チン〇をおっ勃てながら
「ついでに風呂もはいったらどうですか?」
貴女のことを気にかける。
「ふぁーぃ」
ほんと、可愛くて
めちゃくちゃにしたくなる。
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