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包まれた愛
暖かい…暖かくて気持ちがいいから
まだ眠っていたい。
春の陽だまりに包まれているみたいで
安心して眠れる。
こんな気持ちはいつぶりだろう
遥人の病気がわかってから
自分が眠っている間に何かあったらって
そう思ったら気が気じゃなくて
ずっと熟睡することはできなかった。
誠二と出会ってからもそう。
いつも、私は死神に怯えていた。
「ん……」
ゆっくりと目を開けるとカーテンの隙間から入ってくる
日差しが眩しかった。
まだまだ早朝だと思っていたけど
もしかして昼前ぐらいなの?
そうだ、誠二が帰ってくるかもって思いながら
イスに座った状態で上半身だけ誠二のベッドで寝ていたんだ。
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