包まれた愛

3/23
前へ
/140ページ
次へ
「いつ寝たかもわからない。私としたことが」 「ふふ、私もですよwだって、誠二がいなくなっていて心配なのに、ぐっすり寝てしまって、驚きましたよ!」 「……こんなに寝てしまったのは、どのくらいぶりだろうか」 「そんなに?」 「紗英のことがあってから……ずっと寝れなかった」 「私よりだいぶ前から眠れなくなっていたなんて」 「円花さんも?」 「眠ると怖くなっちゃって……起きていても色々考えちゃうから、結局一緒なんだけどね。でも、昨日はあなたの手の温もりが、遥人の温もりに似ていて心地よかった」 「私もだ。あまりに気持ちがよくて、起きれなかった」 「口開けて寝ていたからねw」 「え!」 「そんなに驚くこと?誰だって口開けたり、半目で寝てたりするわよ」 「そうか…そうだよな」 「そうよw」 “ガラッ……”
/140ページ

最初のコメントを投稿しよう!

704人が本棚に入れています
本棚に追加