焦りと偽り

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午後は体育だった。 初回からみんなの実力がみたいと5キロって!さすが陸上部顧問。 しかも1、2組合同。 あっおいっちゃーん♪って涼はウキウキだ! 「…うるさい、赤嶺涼。」 「…!!聞いた?かなめっ!フルネーム!目標達成だ!」 力がみなぎるぅぅーと涼はストレッチをしている。 司は顔をしかめながら準備している。 いや、司、良いやつだからな?涼… 走り出してから涼はトップをキープしている。そう、こいつは本当に体力がある。 バスケだってコートで休みなく動くし、てか、エースだし。スポーツ推薦とかあったはずじゃ…… 俺も体力あるけど、ただ走るだけってのは苦手なんだよなー。 葵に関しては全く好きじゃないだろうな。 剣道をしてたけど、俺と同じで走るだけってのは合わないらしい。 残り1キロではもう俺は飽きてる。ヘトヘトよりも飽きるわ。 長距離よりも短距離を何本ってのがいい。瞬発力がある感じがさ… ハァハァ…司……えっ? 涼とトップを競ってる??ん?なんか喋りながら走ってない?あの二人…怪物か?
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