焦りと偽り

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次の休み。俺の家にまさかの訪問客。 呼んだのは俺だが…まさか昨日の5キロ走をゴールする手前まで関わりたくもなかった奴だ。 「おっじゃまー!司!」 …!つかっ…いや、このキャラならいきなり呼び捨てオッケーだろう。 「おう、入れよ。」 いやぁー司んち、でかいな!坊っちゃんだな!マジか! 独り言にしてはでかいな。 「今日はお誘いありがとうございます。んーつまらないものですが…つまらなくはないですけどっ!」 は? 赤嶺が手土産?…… 「なな先輩か。」 「さっすがー!つかっちゃん!ねぇーちゃんがね、うるさくて!駅前のフクヤで手土産買ってけー!ってな」 「…つかっちゃ…あ、先輩にお礼を言っといてくれ。」 もうどう呼ばれようが関係ない。 直しても無駄な気さえする。 今日は家に誰もいないから気楽だ。こんな金髪が来たら両親は…特に親父はアウトだな。
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