焦りと偽り

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部屋に入ると赤嶺はうわー!すげー!えー!何これー!と煩い。 「見たらわかるだろ?本だ。」 そう。俺の部屋の壁一面は本で埋まっている。 別に本に興味はなかったんだ。 でも要への気持ちが膨らむと何か没頭していないとダメだった。 そんな時葵が薦めてくれた。剣道と勉強ばかりの日々から解放されて本の世界は新鮮であらゆるジャンルを読んだ。 意外とファンタジーが好きということは葵でさえ知らないと思う。 「葵が本を教えてくれた。ここの本は葵もほとんど読んでるぞ。」 葵の名前にピクッと反応するあたり… ……面白いかもしれない。
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