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「え?」
瞳を丸くするひろの顎に手をかけてキスをする。
「ダメだよ。僕まで遅刻する……んっ」
言葉では抵抗しながらも、しっかり反応を返してくるひろとイチャイチャした。
☆
いつか、近い将来家を買いたい。
ひろと二人で暮らせるマイホーム。
ヤマトは無理だろうけど、猫を飼おう。
金貯めないとな。
俺も博哉も後継ぎだが、その頃までには何とかなる。
東条家の中庭には遠く及ばないが、花を育てるんだ。
咲良夫妻や奏真さん。妹も呼んで小さなお茶会をしよう。
新たに叶えたい夢が出来て俺のテンションは上がった。
「晃一、ずっと一緒だよ。誓って」
「ああ、何が起きても離れない、博哉」
一目惚れから始まった俺達の恋は、まだまだ発展途上。
しかし、障害があっても目指す方向が同じならきっと上手く乗り越えて行ける。
「だろ、ひろ」
「だね、晃一」
誕生日や記念日には必ず贈るよ。
愛してるの言葉を添えて、
今後沢山見せてくれるだろう……
ーー君の笑顔に花束を。
……終
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