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うにゃああああ!!!!
うにゃああああ!!!!
ボカッ!!バキッ!!
うにゃああああ!!!!
うにゃああああ!!!!
ドカッ!!ボスッ!!
うにゃああああああああああああああああああああああああ!!うにゃあああうにゃああああ!!うにゃああああ!!
「もういや!!毎日毎日毎日毎日毎日縄張り争い縄張り争い縄張り争い縄張り争い縄張り争い縄張り争い!!
もううんざりだわ!!」
全身傷だらけの雌のサバトラハチワレ猫の『メゾ』はヨロヨロと土手を歩き、水面を覗いて喧嘩でむくれた顔を見て溜め息をついた。
・・・私、仔猫の頃からずっと『猫』であるのが嫌だった気がするわ・・・
メゾは、産まれた寸前に母猫の豊満な乳を吸うのに、同じ産まれてきた姉妹兄弟と取り合いになり、いつもが喧嘩に負けていつも泣き喚いていたことを思い出していた。
・・・何で、『猫』の世界は生きていくのに、争い事ばかりなんだろうね・・・
・・・皆、日々生きていく為に他の猫と喧嘩しなければならないなんて・・・
猫と猫が争うようになったのは、つい最近では無かった。
しかし、人間がこの地域の『猫の餌やり禁止』を打ち立てて以来、猫と猫との軋轢が更に悪化して、血塗れの抗争が頻繁に起こっていたのだ。
メゾは、他の猫より力は弱く直ぐに他の猫のターゲットとなり、争いどころかいじめの対象になっていた。
「もう嫌だわ。何で私は『猫』として産まれて来たのかしら・・・?」
メゾは、そう思うと目から涙が溢れて川の中へ溢れ落ちた。
「『猫』なんて・・・『猫』なんて・・・」
「『猫』なんて・・・『猫』なんて・・・」
「『猫』なんて・・・『猫』なんて・・・」
「『猫』なんて・・・『猫』なんて・・・」
雌猫のメゾは、すうっ・・・と息を深く吸い込むと、大声で叫んだ。
「もうやめてやる!『猫』なんか!!
もう『猫』なんか懲りごりニャーーーーーー!!」
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