3#山奥へ・・・

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 ざっざっざっざっざっざっ・・・  キジトラ猫のメゾは、更に森の奥地へやってきた。  ぴょーん!!ぴょーん!!ぴょーん!!ぴょーん!!  「ん?」  ぴょーんぴょーんぴょーんぴょーんぴょーんぴょーん!!  メソが真上に気配を感じて見上げると、1匹のニホンザルが木の枝から枝へと、ぴょーんぴょーんぴょーんぴょーんと飛び移って行く姿を見付けた。  「あーっ!!サルだ!!おサルすゎ~~~~~~ん!!」  キジトラ猫のメゾは、ガシガシと木の幹をよじ登ると、木の枝の上に立って呼び掛けた。  ぴょーん!!ぴょーん!!ぴょーん!!ぴょーん!!  「わー!!おサルすゎ~~~~ん待ってぇ~~~~~~~!!」  猫のメゾは枝から枝へ、おっかなびっくり飛び移りながら、どんどん遠退くサルの姿を追いかけた。  ぴょーん!!ぴょーん!!ぴょーん!!ぴょーん!!ぴょーん!!ぴょーん!!ぴょーん!!ずるっ!!  「うわーーーーーっ!!」  ドスン!!  メゾは、枝から脚を滑らせて真下の茂みに墜落した。  「いててて・・・滑った・・・着地しようとしたら・・・草に脚を取られた・・・私、『猫』なのに・・・着地失敗した・・・」  「うきーーーーーっ!!うきーーーーーっ!!うきゃきゃきゃーーーーーっ!!」  ニホンザルのレイジロは木の枝の上で、猫が地面に墜落した無様な姿を指差して大爆笑した。  「ねぇ~~~~~!!おサルすゎ~~~~~ん!!どうしたら、そんなに上手く枝を渡れるの~~~~~~~??」  むくっと起き上がったキジトラ猫のメゾは、頭上のサルに問いかけた。  「教えぬゎーーーーーい!!あっかんべーーー!!」  「そうつれないこと言わないで、教えてよぉ~~~~!!おサルすゎ~~~~ん!!」  「一昨日来てねーーーーー!!猫ちゃん!!ばーははーーーーーい!!」  ニホンザルのレイジロはそうあしらうと、再び枝から枝へ飛び移って逃げ去っていった。  「くしょーーーっ!!サルに舐められれたぁ!!  いいもん!!他の『者』になるもん!!  本当、私『猫』のままかなあ?  いや、まだ諦めないわ。  他にも私がなれる『者』が、この森に居るかもしれないわ。」  キジトラ雌猫のメゾは、更に奥深く森の中へ進んだ。    ざっざっざっざっ・・・  「あっ!!誰かいる!!うわっ!!」
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