3#山奥へ・・・

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 ドスン!!  猫のメゾは、焦った余り思わず転倒した。    ネコのメゾは、フラフラと立ち上がると、その気配を感じ取った『ネコじゃないやつ』を探しにキョロキョロと探しまわった。    ざっ、ざっ、ざっ、ざっ。  「あっ!!いた!!黒い顔に白い線!!ハクビシンさんだ!!  ねーハクビシンすゎ~~~~ん!!」  「私?!」  ハクビシンのアミオは、馴れ馴れしく喉をゴロゴロ言わせてすり寄ってくる1匹のキジトラ猫に困惑した。  「ハクビシンすゎ~~~~ん!!『ジャコウネコ科』でしょ?私、『ネコ』だから親友ねぇ~~~?!」  「だ・・・だから何?!」  「ねぇ~~~?!ハクビシンすゎ~~~~ん!!私、『ハクビシン』になりないんだけどぉ~~~~~~!」  「何この猫!!き、キモいなあ!!」  「そんなつれない事言わないでさぁ~~~~!!『ハクビシン』の成り方をおセェて~~~!!  どぉやったら、コンナにスマートになれるの?ねぇ・・・」  ダーーーーーン!!  ダーーーーーン!!  ダーーーーーン!!  ダーーーーーン!!  突然、何処からか銃声が聞こえてきた。  「あれ?ハクビシンさんがいない・・・銃声に怯えて逃げちゃったんだ。」  ダーーーーーン!!  ダーーーーーン!!  ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!  轟音が、雌猫のメゾに向かってきた。    ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!  「イノシシさんだ!!おーーーい!!イノシシさーーーーん!!」  猪突猛進してくる大イノシシのブンボオを必死に追いかけ、猫のメゾは大声で呼び掛けた。  「おーい!!イノシシさーーーーん!!私、イノシシさんになりないんだけどーーー!!どうやったら、コンナに肥れるからあ?!いっぱい食べたらコンナに肥れる?ねえ!!ねえ!!ねえ・・・」  ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!  「はあ・・・はあ・・・疲れた・・・イノシシさんにはついて行けな・・・はっ!!」  ダーーーーーン!!  「うにゃっ?!」  イノシシに向けられると思っていたハンターの銃口は、今度は猫のメゾに向けられいたことにビックリ仰天して慌てふためいた。
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