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翌日、花屋はその日を休店日にした。
定休日を定めているわけではなかったが、羽を伸ばした客を日曜日のうちにかき集めてしまうホストクラブやホステスは月曜になるとまるで示しを合わせたように客足が遠のくので、花屋もそれに合わせて週明けに休業することが多かった。
とはいえ、花は生き物である。
休日であっても市場に赴くことはしばしばであったし、それ以外の日であっても九時過ぎには築三十年のアパートの階段を下りて軋む音を鳴らす。のんびりとした足取りで歩くこと十五分、店のシャッターを半分ほど開けて休日を謳歌しているような花たちの状態を確かめてから何をするでもなく店を後にするのが常となっていた。
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