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負けても生き残れるのならば、過程は大事かもしれんが…
負けても生き残れるのは、ここぞという時じゃないどうでもいい結果の時だけ。
いわば練習。
常に戦場のような世の中で果たして練習で済むのはどこまでだろうな。
…今から始まる戦いはどんなにレベルが高かろうとたかが練習にすぎないんだけど。
「マキナ、頼む」
「オッケー…始め!」
「永久の狭間に在りし悠久の時を過ごしモノよ…」
ハルトが俺らからある程度離れて合図を頼むとマキナは直ぐに手を上げて戦いの開始を告げ、リザリーが詠唱を始める。
「させるか!」
「…その力を振るい地に這いずる敵を滅せし…」
詠唱を阻止しようとハルトは無詠唱で氷魔術を使ってリザリーの足元を凍らせようとするも余裕で避けられた。
「甘いぞ!」
「…くっ…」
が、避けた先にも魔術を仕掛けてたのか上から氷柱が落ちてくる。
ソレも避けようとした先にはハルトが接近して剣を抜こうとしており、リザリーは詠唱を止めて上を向いた。
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