プロローグ

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20××年、オリンピック目前の東京である事件がおき、日本全土を震撼させた。 突然、とある建設会社の寮で住居者達が謎の死に方をした。死んだ人達はどれも悲惨な姿だったらしい。ただし、事件性はないと警察は断言。 解剖の結果、謎の病原体が原因だったことが判明した。病原体の作用で血液が過剰に働いてしまい、ついていけなくなった心臓などの臓器の動きが停止、死に至ったという。 保健機関がこれを調べるが、未知の病原体のため調査が難航した。そのあいだにも病原体から防ぐすべもなく大勢の方が亡くなっていった。 調査を始めて3年半してようやく原因を突き止めた。最近、爆発的に増えた下水道の虫だった。 人口が増えるとともにゴミなども増えていく。それをある下水道会社がちゃんと処理せずに垂れ流しにした。結果、下水道がどんどん汚くなり病原体の虫が増えていき、人に害をあたえるようになった。 保険機関は害虫を駆除しようとするが、駆除薬が効かなかった。 そこで有名な大手薬品会社に新しい駆除薬の開発を頼んだ。 だが、ある日何かが原因で薬品会社が大規模な爆発をおこした。未完成な駆除薬などの薬が風や川に流され周辺の至る所に散らばった。 様々な薬品がまじった薬に触れた虫は何故かどんどん変化した。 自然の法則をねじふせて人と同じ大きさになり、日本を壊滅状態にまで追い込んだ。 急に生態ピラミットの頂点から引きずり落とされた人間はただ逃げ回ることしか出来なかった。 そんななか後に正義のヒーローと呼ばれるようになる『害虫駆除業者』が市民の前に現れ、悪戦苦闘の戦いのすえ害虫―――バー民を半分までに減らすことができた。 これは、そんな正義のヒーロー『害虫駆除業者』の血を受け継いできたとある一家の日常を綴った物語である。
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