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そんな時だった
??「どうしたんだい?お嬢ちゃん」
突然、頭上から声がした
野太い声だが、優しく暖かい声が
雪「ふえっ…うっ…だ、れ?」
涙でぐちょぐちょの顔を擦り、見上げる
そこには男らしい羽織を羽織った男がいた
??「俺か?俺はこ…!」
雪「ぐずっ…こ?」
??「こ…こ、金平糖さんだ!」
男は自分の名を名乗ろうとしてためらった
そこで咄嗟に出てきた名前が金平糖
雪「こ、金平糖さん?」
金「そうだ!金平糖だ!お嬢ちゃん、どうしてこんなところで泣いているんだ?父上や母上はいないのかい?」
金平糖と名乗る男は雪を軽々と持ち上げ、自らの肩に乗せた
雪「うわっ!?」
金「ん?」
雪「あ…父様はお仕事で…母様は……うっううっ…母様~…うぇえっ…」
雪は先ほどのことを思い出し、また泣き出してしまった
金「お、おお!?な、泣くな!泣いてはならんぞ!女子とはいえ強くならなければ!」
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