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それは私が高校の修学旅行で乗ったタクシーの運転手さんから聞いた話でした
私が高校の修学旅行で関西地方の天ヶ瀬峠にある黒いお屋敷の側に家を建ててはいけないという噂が伝わってきているという街に来てみると、私が乗ったタクシーが宇治川峠に差し掛かった時に女性の運転手さんが話してくれたその出来事のきっかけとなったその事件の真実
今から40年前にお金持ちの家族が住んでいた大きなお屋敷
そこには女子高生とその両親が住んでいて、そしてメイドと執事を一人ずつ住み込みで雇っていた
その鎌鼬事件に巻き込まれた女子高生の名前は確か九条明日香という女子高生で両親が海外での出張が多くてほとんど家にいなかった
その関係で、明日香さんの世話はメイドと執事がやっていた。
運転手さんからの話によると明日香さんと共に鎌鼬事件で亡くなった執事は三島埜亜さんという明日香さんと同じ17際の男装をしていた女性の執事だった
この事件で唯一の生存者であるメイドは18歳で大宮香織さんだと話してくれた。
一家がこの屋敷に引っ越してきて数ヶ月が過ぎた頃
両親が出張中のある夜その大きなお屋敷に一通の手紙が届いた・・・・
その中には明日香さんや埜亜さん、そして香織さんにとって思いもよらない不幸を知らせるものだ。
埜亜さんが届いた手紙を読んだところ両親が出張先で大きな事件に巻き込まれて亡くなってしまったという内容で香織さんは三日三晩泣いたあと欝状態なってしまい3週間程大きな病院に入院して、明日香さんは3ヶ月泣き続けて香織さんよりもひどい欝状態になっていた
明日香さんが退院する前日のある月曜日の夕方のこと
リビングで埜亜さんと香織さんはどうしたら、明日香さんが元気になるのだろうと考え続けていた
そして、埜亜さんが何か生き物を飼わせて寂しさを紛らわせたらどうだろうと言っていた
「それはいい話ですね」と香織さんが言って、翌日香織さんは街に出かけて一匹の猫を買ってきた。
それが恐怖の始まりとも知らなかった。
あの日誰も気がついていなかったのだ。
その猫が不幸をもたらすと。
埜亜さんや明日香さん、香織さん自身も小さな頃から動物が大好きでとにかく悲しみを癒したかった
明日香さんたちは猫が来てからはみんなが少しずつ明るくなって最終的には両親が亡くなる前と変わらないくらいになって明るい生活になったのは良かったみたいだ
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